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シャオミが Mi Ecosystem を作った理由とエコシステムの3つのレイヤー構造

昨日のシャオミの「Mi Ecosystem」によるインキュベート戦略に続いて、今日は以下の2点について解説していこう。 シャオミがなぜ Mi Ecosystem という形を取ることにしたのか Mi Ecosystem の投資先の3つのレイヤー構造 前回記事では、Mi Ecosystem の仕組み…

シャオミ躍進の立役者「Mi Ecosystem」によるインキュベーション戦略

シャオミは、今やスマホメーカーだけではなく、様々なスマート家電を提供するIoTプラットフォームカンパニーだ。 2010年に創業し、中国のスマホ化の波に乗り2013年時点では1.5億人のユーザーを抱えるまでに成長。 そして、今、シャオミはその起源であるスマ…

『新・小売革命』- 情報流・金流・物流からみえる中国発ニューリテールとは?

小売やマーケティングの未来を考える上で、中国のニューリテールの事例は、まさに教科書のようなものだ。 中国では、アリババやジンドンを中心にEC領域における争いが本格化した後、2016年にジャック・マーが「今後10年、20年で、"eコマース"は消滅し、"ニュ…

【おすすめ本】これからの「信用」について考えるための書籍5選

「信用」は2019年、ホットなテーマとなりそうだ。 ドコモ・ヤフー・LINEといった大手企業の信用スコア市場への参入、シェアリングエコノミーに代表される新たな取引形態の普及もその流れを後押ししている。 本記事では、そんな「信用」について学ぶ上で、お…

「アマゾン銀行が誕生する日」金融4.0の世界と日本の銀行のこれから

GWの読書におすすめな本を紹介していこう。 1冊目は、『アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ』という本。 『アマゾンが描く2022年の世界』の著者としても有名な田中道昭さんが、専門領域である「金融」について語った初めての本ということ…

AIによる信用スコアリングが「バーチャルスラム」を生み出す危険性

「バーチャルスラム」という言葉を聞いたことがあるだろうか? バーチャルスラムは、「信用スコアなどで一度低い評価をされると、負のスパイラルに陥ってしまいそこから抜け出せなくなってしまう」ことを指して使われる言葉だ。 このバーチャルスラムという…

『アフターデジタル』、中国最新事例から学ぶリアルとデジタルの考え方

オムニチャネルやO2Oといった言葉が日本でも流行っているが、中国ではその先を行く取り組みが増えてきている。 それは、「リアルにデジタルを組み込む」という発想ではなく、「デジタルで接点をもちたまにリアルにも来てくれる」といった関係性だ。 書籍『ア…

「動かないAI」を生む非構造データが97%、XMLによる構造データ化の必要性

世の中のデータのうち、構造化されているデータはほんの一部で、97%のデータは非構造データである。 非構造データのままでは、機械はそれをうまく処理することができず、いわゆる「動かないAI」を生んでしまう恐れがある。 そこで、何らかの標準となるデー…

【図解】平安医好生(Ping An Good Doctor)による平安保険のコミュニケーション戦略

世界最大の保険会社「平安保険グループ」をご存知だろうか? 1988年の設立以来、保険領域に加えて、銀行、投資、インターネット金融サービスとその領域を拡大してきた。 今や、時価総額においては、中国のテクノロジー業界のビッグ3と呼ばれる BAT (Baidu, A…

芝麻信用の信用スコアの利用データとスコアリングの仕組み

日本でも「信用スコア」が盛り上がってきているが、その話題になるといつも引き合いに出されるのがアントフィナンシャルの「芝麻信用」だ。 個人への融資からスタートし、今ではスコアが一定以上の場合にはデポジットを免除するなど様々な生活シーンへの利用…

なぜアント(蟻)か?アントフィナンシャルの名前の由来と込められた想い

アリペイや芝麻信用など、中国で多くの人が利用する金融サービスを提供するアントフィナンシャル(螞蟻金服)。 当たり前のように呼んでいるけれど、「アントフィナンシャルってなんでアント(蟻)なのだろう?」と疑問に思ったことはないだろうか。 本記事…

アントフィナンシャルの掲げる「3要3不要」とは?

アリペイを運営するアントフィナンシャルでは、「3要3不要(「3つするべきこと」と「3つのしてはいけないこと」)」の行動指針を定めている。 その行動指針から、アントフィナンシャルの思想を垣間見ることができる。 本記事では、「3要3不要」の行動指針を…

アリペイとWeChat Payの決済覇権争いに学ぶプラットフォーム戦略

「決済」を巡る争いは、国内では2018年末に PayPay の20%還元キャンペーンで口火を切った印象があるが、隣国である中国では数年前から壮絶な決済覇権争いが勃発している。 みなさんご存知、アントフィナンシャル運営のAlipay(アリペイ)とテンセント運営のWe…