中国(China)
前回の記事では、深センの海底撈(ハイディーラオ)を訪れた経験を元に、その「体験性」について解説してきた。 本記事では、そんな海底撈(ハイディーラオ)の売上や店舗数、人件費などの「数字」部分にフォーカスしていくことで、さらに理解を深めていけれ…
海底撈(ハイディーラオ)という火鍋専門店をご存知だろうか? 中国には400店舗以上、中国以外の国にも6カ国26店舗を展開している人気店だ。 海底撈(ハイディーラオ)が流行っている理由はいくつかあるが、その中でも特にユニークなのは、その「体験性」だ…
本日から中国の深センへ行ってくるのだが、初めての中国ということもあり、色々と準備では分からないことも多かった。 そんな中、中国在住の友人や、最近中国に行ってきた友人から色々とアドバイスをもらい、なんとか準備が整った(はず)。 というわけで、…
昨日、『新・小売革命 中国発ニューリテールとは?』の著者である劉潤氏の特別講演が二子玉川の蔦屋家電にて開催された。 講演の内容としては基本的に本の内容をベースにしたものであったが、Q&Aにて「ニューリテールは小売の最終形態なのか?」という問いに…
昨日のシャオミの「Mi Ecosystem」によるインキュベート戦略に続いて、今日は以下の2点について解説していこう。 シャオミがなぜ Mi Ecosystem という形を取ることにしたのか Mi Ecosystem の投資先の3つのレイヤー構造 前回記事では、Mi Ecosystem の仕組み…
シャオミは、今やスマホメーカーだけではなく、様々なスマート家電を提供するIoTプラットフォームカンパニーだ。 2010年に創業し、中国のスマホ化の波に乗り2013年時点では1.5億人のユーザーを抱えるまでに成長。 そして、今、シャオミはその起源であるスマ…
小売やマーケティングの未来を考える上で、中国のニューリテールの事例は、まさに教科書のようなものだ。 中国では、アリババやジンドンを中心にEC領域における争いが本格化した後、2016年にジャック・マーが「今後10年、20年で、"eコマース"は消滅し、"ニュ…
中国では、無人棚・無人スーパー・無人コンビニといった「無人型店舗」が急速に増えている。 ユニコーン企業である猩便利(ゴリラコンビニ)、新興の简24(Jian24)、フランス系のBINGO BOXなどは、日本のメディアでも目にすることがあるだろう。 これらの無…
中国の信用スコアといえば、アリババ系列の「芝麻信用」が有名だ。 しかし、中国人民銀行が信用調査業務のライセンスを公布した唯一の企業は、その芝麻信用ではなく、「百行征信(バイハンクレジット / 略称:信聯)」という企業である。 百行征信(信聯)と…
信用スコアの行き着く先には、どのような未来があるのだろうか? ジョージ・オーウェル『一九八四年』の描く監視社会のようなディストピアが待っているのだろうか? 中国の社会信用システムでは、その片鱗が感じられるニュースも出てきている。また、ブラッ…
中国の社会信用システムと民間の信用スコアの違い 「中国の信用スコア」について議論する際に、「中国政府の社会信用システム」と「民間企業が運営する信用スコア」は混同されることが多々ある。 両者はたしかに似ている部分もあるが、区別して理解しておく…
中国シェアバイク最大手のofoが独自の信用スコアシステムへ移行した。芝麻信用との戦略的パートナーシップからの移行である。独自の信用スコアを構築するトレンドはくるのだろうか?mobikeやHellobikeの事例も交えて考察する。
この記事は、2019年5月13日に更新しました。 中国アリババ系列のアントフィナンシャルの提供する信用スコアサービス「芝麻信用」は、今世界中で注目を集めている。 信用スコアについては、日本でも盛り上がりを見せてきている。 2019年中には、ヤフーやLINE…
中国アリババ系列アントフィナンシャル傘下の「芝麻信用」の信用スコアの活用パターンについて、6つのカテゴリーを例と共にご紹介する。信用スコアは、融資以外にもデポジット免除やビザの取得など様々なシーンで利用できる。各利用例を追っていこう。
オムニチャネルやO2Oといった言葉が日本でも流行っているが、中国ではその先を行く取り組みが増えてきている。 それは、「リアルにデジタルを組み込む」という発想ではなく、「デジタルで接点をもちたまにリアルにも来てくれる」といった関係性だ。 書籍『ア…
WeChat を運営するテンセントは、ついに満を持して、信用スコア「微信支付分(WeChat Pay Points)」を発表した。 中国の信用スコア領域では、アリババ系列の「芝麻信用(ジーマクレジット)」が2015年1月のリリース以来大きく勢力を拡大しており、テンセン…
世界最大級のユニコーン、アントフィナンシャル(Ant Financial)がイギリスの国際送金大手の WorldFirst(ワールドファースト)を買収したというニュースが世界中で話題になっている。 アントフィナンシャル(Alipay)の欧州進出の足がかりとし、その先には…
世界最大の保険会社「平安保険グループ」をご存知だろうか? 1988年の設立以来、保険領域に加えて、銀行、投資、インターネット金融サービスとその領域を拡大してきた。 今や、時価総額においては、中国のテクノロジー業界のビッグ3と呼ばれる BAT (Baidu, A…
中国アントフィナンシャルが運営する世界最大級の信用スコアサービス「芝麻信用」。 その利用シーンは、個人への融資にとどまらず、様々なサービスを利用する際の「信用」としても使われている。 一定の「信用」のスコアがあるユーザーには、デポジットをな…
日本でも「信用スコア」が盛り上がってきているが、その話題になるといつも引き合いに出されるのがアントフィナンシャルの「芝麻信用」だ。 個人への融資からスタートし、今ではスコアが一定以上の場合にはデポジットを免除するなど様々な生活シーンへの利用…
アリババのBtoCのEコマース「Tmall(天猫)」の Tmall イノベーションセンターによるオープン化戦略についてまとめた。Amazonを超え世界最大となったTmall(天猫)のオープン化戦略には学びが多い。また、Amazon と Tmall の比較からオープンとクローズドに…
破竹の勢いで広まる「WeChat Mini Programs(ミニプログラム)」。 ミニプログラム領域においては、Alipayのアントフィナンシャル、バイドゥ、TikTokのバイトダンス、ニュースキュレーションアプリのToutiaoらも参入が始まっている。 WeChat のミニプログラ…
DiDiの投資先14社について調査及び分析。Uber、Taxify、Ola、ofo、Grab、Lyft 等、各企業の簡単なサマリーとそこから見えるDiDiの戦略についてまとめた。
中国最大手のタクシー配車サービス「DiDi」が東京でもサービスを開始した。Japan Taxi や Uber と比較してどうなのか。3回の乗車体験と運転手さんへのヒアリングから今後のタクシー配車アプリ業界について考察する。
アリペイや芝麻信用など、中国で多くの人が利用する金融サービスを提供するアントフィナンシャル(螞蟻金服)。 当たり前のように呼んでいるけれど、「アントフィナンシャルってなんでアント(蟻)なのだろう?」と疑問に思ったことはないだろうか。 本記事…
昨日、アリペイやWeChatで一大トレンドとなっている「ミニプログラム」について記事で紹介をしたところ、予想以上に反響が大きかったため、本日はWeChatミニプログラムの最新ランキングからTOP5を紹介していこう。 2018年初頭にはミニゲームがTOP100のうち4…
「ミニプログラム」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 今中国では、「ミニプログラム」という「ダウンロードなしで使えるアプリ(のようなサービス)」が日常生活で当たり前のように使われている。 さらに、2019年6月には、日本でもLINEが「LINE mini …
アリペイを運営するアントフィナンシャルでは、「3要3不要(「3つするべきこと」と「3つのしてはいけないこと」)」の行動指針を定めている。 その行動指針から、アントフィナンシャルの思想を垣間見ることができる。 本記事では、「3要3不要」の行動指針を…
「決済」を巡る争いは、国内では2018年末に PayPay の20%還元キャンペーンで口火を切った印象があるが、隣国である中国では数年前から壮絶な決済覇権争いが勃発している。 みなさんご存知、アントフィナンシャル運営のAlipay(アリペイ)とテンセント運営のWe…