※この記事は2019年6月27日に更新しました。
日本国内でも信用スコアサービスへの参入を発表する企業が増えてきている。
2019年3月時点で12社が参入の意思を示している。
- どの会社が参入を表明しているのか
- それぞれのどのようなサービスなのか
といった点について知りたいという方も多いだろう。
本記事では、そのようなニーズに応えると共に、現状の参入企業をマッピングして分かりやすくまとめている。
ぜひブックマークに入れて、定期的にチェックして頂きたい。
信用スコア参入企業をマッピング
19年6月27日現在で、信用スコアへの参入を表明している企業は12社ある。
信用スコアの活用先により分類すると、以下の図のようにマッピングすることができる。
(先にリストを見たい方はこちら)
「個人向け融資」は、信用スコアにより融資の金利や上限金額を判断するという活用方法のことだ。こちらは、世界的にも最も一般的な信用スコアの使い方である。
「サービス利用」は、C2Cやシェアリング、予約サービスなどにおいて個人の信用を測る指標として利用する方法だ。
また、「toB提供」については、法人向けに不正IDの検知を助けたり、法人の信用スコア提供を行う業者を分類している。
図から分かるように、「個人向け融資のみの企業」や「サービス利用のみの企業」もあれば、クラウドワークスやメルペイのように双方の利用を想定している企業もある。中国の芝麻信用などもここに当てはまる。
LINE(LINE Credit)についても、今後LINEの各種サービスにおける利用の可能性を示唆していたため、「サービス利用」へも片足だけ入っているような形にしている。
こちらの図を参考に全体像を掴んでいただければと思う。
国内の信用スコア参入企業一覧
以下の表に、各信用スコアサービスの「会社名」「信用スコア名」「リリース時期」をまとめている。
会社名は詳細記事へのリンクURLになっているので、気になる企業については、ぜひ詳細までチェックしてみてほしい。
会社名 | 信用スコア名 | リリース時期 |
---|---|---|
クラウドワークス | クラウドスコア | 17年12月リリース済み |
セカンドサイト(新生銀行) | SXスコア | 18年4月リリース済み |
J.Score(ソフトバンク×みずほ銀行) | AIスコア | 18年9月リリース済み |
インティメート・マージャー | 信用スコアサービス | 18年11月リリース済み |
エルテス | Web信用スコア | 18年11月リリース済み |
LINE | LINEスコア | 19年6月リリース済み |
ヤフー | Yahoo!スコア | 19年7月外部提供開始 |
NTTドコモ | ドコモスコアリング | 19年3月 (予定) |
メルペイ | 未発表 | 19年春に「メルペイあと払い」 |
テーブルチェック | TableCheckカスタマースコア | 19年春以降 |
Origami | 未発表 | 未発表 |
タイミー | 未発表 | 未発表 |
リリース時期の早い順で並べている。
こちらの表やマッピング図については、今後新たな情報が入り次第、随時更新していく。
筆者の予想としては、顧客接点や顧客データを保有している企業ということで、楽天、リクルート、KDDI、マネーフォワードあたりが次の参入を発表してきてもおかしくないだろう。
更新情報(情報が入り次第更新中)
- 2019年3月14日:タイミーを追加
- 2019年3月17日:エルテス「Web信用スコア」、セカンドサイト「SXスコア」追加
- 2019年6月3日:ヤフー「Yahoo!スコア」更新(名称とリリース時期)
- 2019年6月27日:LINEスコア更新(19年6月リリース済み)
まとめ
日本の信用スコア市場はこれから盛り上がりを見せていくことだろう。
まだ対象企業は12社と数少ないため、いわゆる「信用スコアカオスマップ」と呼ぶにはふさわしくないが、今後カオスマップと呼べるまでに市場が成長していくかもしれない。
「日本において信用スコアは普及するのか?」と疑問に思う方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてほしい。 www.dappsway.com
また、視点を世界に広げると、カオスマップを作れるほどの規模感で様々なサービスがでてきている。どこかで時間をつくって、「世界版クレジットスコアカオスマップ」も作成していきたい。
↓関連として、信用スコアとキャッシュレス決済のプレーヤーには関連性があり面白いので、ぜひこちらの記事もご覧ください。 www.dappsway.com