2019年1月16日から、中国最大手のタクシー配車サービス「DiDi」が東京でもサービスを開始した。
タクシー配車サービスといえば、日本では JapanTaxi や Uber が知られているが、DiDi はそれらと比べてどうなのかと気になるところ。
ということで、本記事では、この週末で DiDi に3回ほど乗車してみた実体験を元に、DiDi 及び日本の配車アプリの今後について考えていこう。
- 中国発のタクシー配車アプリ「DiDi」とは?
- DiDi 週末で3回乗車してみた
- 「ソフトバンクの方ですか?」×3
- 運転手さんからの現場の声を聞いてみた
- 4月24日、ついに正式リリース 計13都市でサービス開始
- まとめ
- 関連記事
中国発のタクシー配車アプリ「DiDi」とは?
まずは、DiDi がどのようなサービスなのか簡単に説明しよう。
DiDi は簡単にいうと、「タクシーの配車アプリ」だ。タクシー会社とユーザーの仲介の役割を果たすアプリを提供している。
ユーザーは、アプリから乗車場所と目的地を地図上で指定すると、近くにいる DiDi 対応のタクシーに通知がいくようになっている。そして、対応可能な運転手さんが反応を返すと、マッチング完了となり、反応を返したタクシーがお迎えに来てくれる仕組みだ。
DiDi という会社自体は、2012年に中国で設立され、総額で2060億ドル(約2.2兆円)を調達している世界屈指のユニコーン企業だ。
分かりやすいところでいうと、Appleが45億ドル(約4950億円)、ソフトバンクとムバダラインベストメントカンパニーが40億ドル(約4400億円)と巨額な資金を投下している。
また、2016年に Uber China 7億ドルで買収したことも記憶に新しい。
日本では、2018年6月28日に「DiDiモビリティジャパン株式会社」をソフトバンクと共同で設立している。ソフトバンク株式会社:50%、Didi Chuxing:50%という公平な株式比率である。
サービスの開始については、大阪では2018年9月27日より、東京では2019年1月17日よりトライアル開始されている。
DiDi 週末で3回乗車してみた
そんな DiDi だが、紹介コードで1500円OFFのクーポンがあったのもあり、この週末で3回ほど乗車してみた。
感想としては、JapanTaxi アプリとユーザー体験としてはほぼ同じ。料金や車体については通常のタクシーと同様だからだ。ただ、これはまだローンチから日が浅くユーザーが少ないからという理由かもしれないが、タクシーとマッチしやすくすぐに迎えに来てくれるという印象を持った(N=3なのでなんとも言えないが)。
また、Uber との比較でいうと、車体のプレミアム感や乗車体験においては Uber のほうが勝っているといえるが、料金が高いのでそこはどちらをとるかというところだろう。
「ソフトバンクの方ですか?」×3
3回の乗車で3回とも同じことを聞かれた。
「ソフトバンクの方ですか?」と(笑)
運転手さんのお話によると、現在利用しているユーザーは、ソフトバンク社員の方と中国人観光客の方がほとんどらしい。
ある運転手さんによると、「昨日は7人ほど乗せたけれど、そのうち5人はソフトバンクの人で、残りの2人は中国人の観光客だったよ」とのことだった。
また、「あれ、ソフトバンクの方じゃないですか!?ごめんなさい。」というように、途中までソフトバンク社員だと勘違いされていた回もあった。これは筆者がサービスについて色々質問してしまったからかもしれないが、一般の利用者はまだまだ少ないのだなと実感した。
運転手さんからの現場の声を聞いてみた
運転手さんとお話をしていると、他にも色々と面白いお話を聞くことができた。
たとえば、ユーザーが配車リクエストをすると、運転手さんは「6秒以内」にレスポンスを返さねばならないらしい。この秒数をいくつに設定するかはなかなか難しいところだが、「ちょっとすると押し損ねてしまうこともあるから、せめて10秒にしてくれたらなあ」という本音も聞けたりした。
また、今のところ運転手さんの評価システムが確立されていないため、評価制度の導入により安全運転や丁寧な対応といったものがきちんと評価されるようになるとよいというお話をされている方もいらっしゃった。
さらに、「『DiDiで3つ星のドライバー』といった格付けまでできてきて、車体のステッカーを貼ることができればさらによいね」といったアイデアまでお話されており、このような現場の声をいかに吸収して、運転手さん側の満足度もあげていけるかは1つ大事なポイントとなるだろう。
4月24日、ついに正式リリース 計13都市でサービス開始
19年4月24日、ついに DiDiは日本で本格的にサービスを開始した。先行でサービスを開始している大阪に加えて、東京・京都でもサービス開始となった。
また、19年度中に、北海道、兵庫、福岡など全国10都市で新たにサービスを開始すると発表している。
さらに、東京と京都では、サービス本格開始に合わせて、それぞれ以下のキャンペーンを行っている。
この機会を利用して試してみてもよいだろう。
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まとめ
中国発の配車アプリ「DiDi」は日本では普及していくのだろうか。
「ソフトバンク×DiDi」に対するは、トヨタが資本を投下する Japan Taxi が有力か。
一方で、ソフトバンクは、DiDi の競合ともなる Uber にも投資をしているし、Japan Taxi に投資をしちえるトヨタとも昨年 MONET Technologies(モネテクノロジーズ)という合弁会社を作っている。
こうみると、分かりやすい対立軸というよりは、ソフトバンクがいかにモビリティ領域において重要なポジショニングを築いているかが分かってくる。
トヨタの豊田章男社長が「自動運転を一緒にやっていこうとさまざまな会社のドアを開けたら、孫さんが必ず前に座っていた」というのも納得だ。
生活者目線では、健全な競争のもと、より利便性が増していくことが望ましい。統廃合が起きてくるのか、はたまた日本発のスタートアップが台頭してくるのか。今後の展開に期待したい。
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DiDi の投資先についてこちらの記事でまとめています。 www.dappsway.com