日本でも、信用スコアを提供する企業が増えてきた。
株式会社エルテスの「Web信用スコア」もそのうちの1つだ。
- 「Web信用スコア」はどのような信用スコアなのか?
- 提供元のエルテスとはどんな企業なのだろうか?
本記事では、そのような疑問に対して、解説をしていこう。
株式会社エルテスについて
信用スコアの解説に入る前に、提供元の会社である「株式会社エルテス」についてみていこう。
エルテスは、2004年に設立された会社だ。
「デジタルリスクテクノロジーを通して、リスクを解決する社会インフラを創出すること」をビジョンとしている。
デジタルリスクを解決するソリューションとして、具体的には以下のようなソリューションを提供している。
NTTドコモやマツダ、ANAといった日本を代表する企業も、エルテスのソリューションを導入している。
このように、エルテスは、デジタルリスクの領域において、様々なソリューションを提供し、多くの大企業への導入もされているような企業である。
エルテスの信用スコア「Web信用スコア」とは?
では、そんなエルテスの信用スコア「Web信用スコア」について解説していこう。
Web信用スコアは、端的にいうと「インターネット・SNS上の風評から企業や組織の信用情報を可視化する新サービス」のことだ。
つまり、当面は「法人の信用スコア」を提供するサービスとなる。
Googleなどの検索エンジンのデータや、SNS上の投稿データから、該当企業の信用力を定量化したものである。
上図のように、「組織」「財務」「法務」「営業」「経営」「商品」「社会」「その他」の8項目においてそれぞれ評価をすることで、総合スコアを算出するようになっている。
2018年11月29日より提供を開始しているため、企業は自社の信用スコアを知りたければコンタクトを取ることで閲覧することができる。
無料版では自社の「Web信用スコア」のみを提供し、有料版では業界平均値との比較ができるようなプラン体型となっている。
自社のスコアだけをみてもアクションに移しづらいため、効果的な利用するためには有料版にする必要があるだろう。
「Web信用スコア」の今後の展開
プレスリリースによると[^1]、ただいま購買履歴やクレジットヒストリー、交友関係などの外部データとの連携機能を開発しているという。
さらに、信用スコアの対象として、採用候補者や、取引相手の信用を可視化する「社会的信用スコア」を目指しているようだ。
エルテスでは、デジタルリスクテクノロジーの領域における十数年における経験から、ビッグデータの分析についての大量のノウハウが蓄積されていることだろう。
そんなエルテスの作る「信用スコア」には期待が高まる。今後の動きにも、期待したい。