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Origami 信用スコア参入か?与信スコアリング含む金融事業立ち上げメンバーの募集を開始

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QRコード決済サービス「Origami Pay」を提供する Origami が、ついに金融事業の本格的な立ち上げに乗り出すようだ。

「決済を抑えて金融事業へ」というシナリオはおそらくかなり前から仕込んでいたシナリオなのだろう。

同社の人員募集のページによると、「信用スコアリング企画」も担当領域として記載されており、これは Origami の信用スコア参入を示唆するものかもしれない。

本記事では、Origami の金融事業、特に信用スコアリング領域について解説していこう。

Origami のこれまで

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Origami は、2012年の設立後、2013年に「次世代eコマースプラットフォーム」として、セレクトショップやギャラリーの商品を購入できるモバイルECアプリを展開。

2015年には、同アプリにオフライン決済機能を搭載し、いち早くオフライン決済領域への参入を果たしている。

その後、2016年に「Origami Pay」を正式リリースし、今に至っている。

代表取締役CEOの康井義貴氏は、キャッシュレス推進協議会の理事も務めており、Origami はまさにキャッシュレスの最前線を行くスタートアップである。

Origami、金融事業の立ち上げへ

そして、2019年3月、満を持して金融事業の立ち上げに向けた人員募集を発表した。

Origami の採用ページによると、Origamiは「未来の金融総合サービス」を目指していくという。

Origamiが目指すのは未来の金融総合サービス。
日本のみならず世界中のお金のあり方を変えること。
人々の生活がより便利、 お得、安心になり、生活がちょっと豊かになるような瞬間を、またそれによって人生の選択肢、チャンスが広がるようなそんな瞬間をつくっていきたいと思っています。

新たな金融の仕組みを創るメンバー募集 | Origami

ここでいう、「金融総合サービス」とは何か?

①金融事業開発
融資(ローン)、保険、投資、仮想通貨、銀行等、様々な金融事業を立ち上げます。

②与信スコアリング企画
Origamiが保有する多様なデータを利活用し、新たな金融サービスを創出していきます。
評価判断指標の策定やスコアリング指標の構築、チューニングなどスコアリングに関わる企画、開発業務に携わっていただきます。
金融事業立ち上げ/Financial Service Business Starting Member / 株式会社Origami

金融事業立ち上げの採用ページをみると、「融資(ローン)、保険、投資、仮想通貨、銀行等」ということで、かなり幅広く展開していくことになりそうだ。

さらに、注目すべきは「②与信スコアリング企画」の部分だ。

これは、Origami もついに決済データを活用した信用スコアリングの事業に乗り出すことを示唆している。

芝麻信用に代表されるように、信用スコアはC2C領域等の生活シーンへの応用もされてきているが、Origami の場合には、まずは融資(ローン)における金利と上限額の判断に利用していくことになりそうだ。

Origami の信用スコアにおけるポイント

信用スコアによる融資の領域は、ソフトバンクとみずほ銀行のジョイントベンチャーである「J.Score」が既にサービスを展開しているほか、NTTドコモLINEなども2019年中のサービス開始に向けて動いている。

そのようなプレーヤーと比較すると、Origami の保有しているデータは「Origami Pay」の決済履歴データが主となり、若干見劣りしてしまう。

そのような中、どこに勝算を見出すのか?

まず1つは、決済データの量において突き抜けること。

Origamiは「提携Pay」により各社に決済機能を提供している
Origamiは「提携Pay」により各社に決済機能を提供している

Origamiは、「提携Pay」により、決済機能を導入したい企業に対して Origami の決済機能を提供している。

クレディセゾンの会員向けアプリには既に導入されており、会員アプリを通して、Origami 提携店舗にてQR決済を行うことができる。

「提携Pay」の提携パートナー企業
「提携Pay」の提携パートナー企業

今後、トヨタファイナンスやRIZAPグループ等のアプリにも組み込まれる予定とのことだ。

この「提携Pay」による導入を含め、どこまで決済データを集めることができるかが大きなポイントというわけだ。

その他のポイントとしては、筆者の想像となるが、外部のデータ保有企業とパートナーシップを組んでいくのではないかと考えている。

Origami は、決済サービス各社の中で、唯一「独立系」の立ち位置で、良い意味で他のサービスを持っていない(ドコモであれば携帯事業、LINEであればメッセージング事業などがある)。そのため、他企業との連携についても、軋轢なく進めやすいはずだ。

となれば、その状況を生かして、データ提供パートナーを獲得し、データ連携をしてもらう代わりに彼らにはデータ分析結果である信用スコアリングを返すという座組が作りにいけるといいのではないか、という考えだ。

Origamiは、金融サービスプラットフォームをオープン化していくことを志向している。そう考えると、そこまで的外れではないのでは、と考えている。

今後の動向を見ながら、答え合わせをしていければと思う。

Origami の金融事業立ち上げに興味のある方は、以下の採用ページを要チェック。

open.talentio.com