Tポイントデータを活用した「恋愛・婚活マッチングサービス」という面白い領域のサービスが発表された。
恋愛マッチングアプリ市場は大きく伸びており、Pairs やタップル誕生といったアプリの会員数はうなぎのぼりで増えている。
その中で、Tポイント等のデータを活用することでよりよいマッチングを実現するという試みは、非常に興味深いところである。
本記事では、Tポイントデータ活用の恋愛・婚活マッチングサービス「D-AI(デアイ)」の概要とその可能性についてご紹介していこう。
- Tポイントデータ活用の恋愛・婚活サービス「D-AI(デアイ)」の概要
- CCCマーケティングとワントゥーテンの合弁会社「Creative 1株式会社」が運営
- マッチングに利用するデータは?
- 「外見」のマッチングから「内面」のマッチングへ
Tポイントデータ活用の恋愛・婚活サービス「D-AI(デアイ)」の概要
一言でいうと、「D-AI(デアイ)」は、Tポイントデータの活用によりパートナーを求める男女をマッチングしてくれるサービスだ。
コンセプト動画をみると、上図のように、男女のマッチング度合いスコアリングすることで、実際にマッチングを行ってくれるようだ。
CCCマーケティングとワントゥーテンの合弁会社「Creative 1株式会社」が運営
「D-AI(デアイ)」は、CCCマーケティングとワントゥーテンの合弁会社「Creative1株式会社」により開発及び運営される。
Creative 1 は、19年1月25日付けで設立されている。株式比率は、CCCマーケティングが66.6%、ワントゥーテンが33.4%となっている。
CCCマーケティングの保有するTポイントのデータ及び分析ノウハウに加えて、テクノロジーを活用したクリエイティブを得意とするワントゥーテンが入ることで、UX面での魅せ方にも期待ができる。
マッチングに利用するデータは?
利用するデータは、約6900万人が利用するTポイントを核としたライフスタイルデータだ。
具体的には、Tポイントが各加盟店で利用された際の購買データが主に利用されることになる。なお、データは統計的に分析されたものが利用されるという。
Tポイントは生活のあらゆるシーンで利用されていることから、同じような消費傾向のある人や同じような趣味の人といった傾向が分かるかもしれない。
「外見」のマッチングから「内面」のマッチングへ
狙いとしては、既存のマッチングアプリが「外見重視のマッチング」になっているのに対して、リアルなデータを利用することで、高精度な「内面のマッチング」を行おうとしているのではないかと考えられる。
もちろん、既存のマッチングアプリにおいても、趣味や休日の過ごし方などの入力フォームはあるけれど、まず飛び込んでくるのは「顔写真」である。Tinder等のフリック式のアプリではなおさらだ。
これに対して、リアルな購買データを用いることでどれだけ内面のマッチングを実現していけるのか、楽しみである。
「D-AI(デアイ)」は19年6月下旬リリース予定とのこと。試みとして面白いので期待したい。